2011年04月06日

やっと読めたブログ

地震の影響も、ここ富士宮では
だんだん少なくなってきましたが、
現地の本当の姿は、
離れた私たちにはなかなか届かないものです。

直後に被災地に行った看護師の方のブログを知り、
ちょっと読んだだけで、絶句してしまい、
なかなか最後まで読み切れませんでした。

やっと自分も落ち着いて最後まで読むことができたので
勝手にご紹介させていただきます。

JKTS


**************

私は学生時代に、阪神淡路大震災のボランティアを
1週間だけ体験したことがあります。
被害が大きかった「長田地区」に行った記憶があります。

たしか行ったのは4月。
地震から3か月以上たってから現地に足を踏み入れたわけですが、
まだまだその爪痕はたくさん残っていたのを思い出します。

がれきの山、倒れた電信柱、鉄板がたくさん敷かれていた駅、
もちろん避難所ではたくさんの人が寝泊まりしていました。

私がやった仕事は、
崩れた家屋から荷物を出す、
たきだしやがれきを捨てることについてなどの地元情報のちらしを戸配する、
仮設風呂の清掃、など。

ボランティアセンターに要請のあった仕事の中から、
自分でやりたい仕事を選んでやりました。
3日間でくたくたになりました。

残りの3日間はある避難所(どこなのか記憶なし)で宿泊させてもらいながら、
食事の準備、
配達されてきた緊急物資の仕分け、
避難所のそうじや案内など、をした記憶があります。

私が仕事をした避難所は、
とりまとめている方のリーダーシップがとてもあり、
避難している方々、全国から来たボランティアの方々から
厚い信頼を受けていました。

ガテン系の親父さんと想像がつくような風貌で、
荒っぽいけど、みんなのことをしっかり考えている人でした。

避難所によっては、「仕切り屋」がおらず、
統制がとれていないところもあると聞きました。
簡単に言うと、避難所内の治安が悪い、ということ。

小さなこぜりあいや、けんかが絶えない避難所もあり、
警官がこんなに来ない避難所はないんやでーと
そのリーダーの方は言っていました。


そして今でも忘れられない言葉。

「テレビで【〇〇が今日から営業再開】とか【〇〇が元通りになって地元の人は喜んでます】とか
 放映されるのも、迷惑なんや。
 そこだけが直っただけやのに、テレビ見てる人にはもう関西は大丈夫みたいに受け取られるやん。
 わしらの生活は何も変わってないわけやし。
 テレビってほんまこわいわー。」と。

たしかに私もボランティアで現地に行くまでに、
電車が通ったとか高速が通ったとか、
テレビのニュースで「よくなった」ことばかりを見聞きしていて、
実際に行ってみて「ぜんぜん直ってないじゃーん」と思った記憶がある。

今回の地震の復興も、何十年という単位で考えることは決定している。
ニュースで取り上げられた「復旧」「再開」を楽観することなく、
見守り続ける必要があると思う。

ひとつのテレビの報道を見ただけで、
「よかった」「大丈夫だ」
と、単純に思ってはいけないと思う。
報道されない事実が、報道された事実の何十万倍もあるのだから。


そして、妹のブログにもあったように、
これからの方向性としては、
「今までの生活を取り戻す」ということではないと思う。

この地震を機に、今ほんとうに何が必要で、
これから10年先に、30年先に、
どんな日本、地元にしたいのかという
新しいビジョンを持つ必要があると思う。
方向転換する時期なのだ。


娘の入園式を前に、「これから」について
つぶやいてみました…。


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Posted by yamar2 at 21:46│Comments(0)つぶやき
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